COLUMN コラム
30代からのまぶたのたるみ治療
まぶたのたるみについて
年齢を重ねるにつれて気になってくるところのひとつが「上まぶたのたるみ」ではないでしょうか。
目をあける筋肉のゆるみでまぶたが開きづらくなる「眼瞼下垂」や皮膚がたるんで下がってくる「皮膚弛緩(皮膚のたるみ)」は、50〜60代からめだってきます。
これまでは
「まぶたが開きづらいために視界がさえぎられて見えにくい」
という症状がでてから治療を行うことが基本でしたが、最近ではもうすこし初期症状の段階からアプローチをするという考え方も広まりつつあります。
たるみの初期症状
たるみの初期症状は30代から少しずつ気になりはじめます。
・まぶたが重たくなった
・元より奥二重になった
・眉毛を上げて/ひたいにシワをよせて見る癖がある(目と眉毛の間の距離が伸びた)
・あご先を上げる癖がある
・まつ毛が下向きになってきた
これらの症状は「上まぶたのたるみ」の初期症状です。
それにともない、姿勢の変化や筋肉のこわばりから、頭痛や肩こりにつながることもあります。
このような、軽度の「上まぶたのたるみ」の治療をご紹介します。
ボトックス、ヒアルロン酸、HIFUなど外科的ではない治療もありますが、今回は「外科的な治療」についてご説明します。
「埋没法」でたるみとり
まず、外科的な治療ではありますが、「切開系の治療はちょっと…」という方におすすめなのが「ふたえ埋没法」をによるたるみとりです。
糸を使うことで、二重を作るというのが「ふたえ埋没法」です。その際に生じる皮膚のおりたたみを利用してたるみを取ります。
切ったり縫ったりしないため簡便であること、糸を取ることでもとに戻せること、がこの方法のよいところです。
「眉毛下皮膚切除術」でたるみとり
「もともとの目元のまま自然にたるみを取りたい」
という方におすすめなのが「眉毛下皮膚切除術」です。
たるんであまった皮膚を文字通り眉の下で切りとりのぞき引きあげる手術です。
まつ毛や二重のあたりをさわらないので本来の印象を変えず、一重の人は一重のままなど自然に目もとをスッキリすさせることができる、というのがこの方法のよいところです。
いちど手術をうけたあと年齢を重ねてたるみが生じたときも、同じように追加でたるんだ皮膚をとることもできます。
切開のキズあとは眉毛の下にそっているので、ほとんど目立ちません。
重たい目元をスッキリさせ、ひたいのシワを軽減させる、という見た目の変化はもちろんですが、「見えやすさ」や「おでこの力がぬける」「首の筋肉のこわばりがとれる」といった機能的な改善がみられます。
「上眼瞼徐皺術」でたるみとり
「ふたえの左右差をそろえたい」
「まつげのきわをしっかりみえるようにしたい」
という方におすすめなのが、「上眼瞼徐皺術」です。
たるんであまった皮膚をふたえのラインのところでとりのぞきます。ふたえの形は自由に決めることができるので、もともとの左右差や軽いさかまつげの改善効果も期待できます。
ふたえラインのちかくをさわる手術のため、一時的に腫れや内出血は目立ちますが、切開のキズあとはふたえのラインにかくれるのでほとんど目立ちません。
こちらの方法でも腫れぼったさが解消できる、ひたいのシワを軽減させる、ふたえの形をそろえるという見た目の変化はもちろんですが、「見えやすさ」や「おでこの力がぬける」「首の筋肉のこわばりがとれる」といった機能的な改善がみられます。
手術を受けたいと思っているわけでなくても
「たるみがあるのかな?」
「自分にはどんな方法がいいの?」
「ダウンタイムが心配」
など、お悩みだけでもご相談いただけますので「まぶたのことでご相談したいことがある」というときはぜひ総曲輪ビューティクリニックにいらしてください。
価格について(税込)
合併症、副作用
腫れ、あざ、出血、感染、異物反応など
★富山でまぶたのたるみ治療を受けるなら★
総曲輪ビューティクリニック
富山県富山市総曲輪3-9-3
お問い合わせ、ご予約はお電話で
076-471-0734(受付時間:9:00〜17:00 水・日・祝のぞく)
執筆:
総曲輪ビューティクリニック
医師 木下 史也 KINOSHITA, Fumiya
- 石川県出身
- 富山大学医学部卒業
- 金沢医科大学形成外科 入局
- 金沢医科大学形成外科 助教
- 令和5年 市立砺波綜合病院 医長
- 令和6年 総曲輪ビューティクリニック手術担当医
- 形成外科専門医
- 日本形成外科学会、日本頭蓋顔面外科学会所属
「上げる」ボトックス、「下げる」ボトックス
昨今「ボトックス」という言葉は、かなり世間に認知されるようになったと思います。
また、ボトックスの役割として「顔の筋肉を麻痺させてしわを取る」もしくはそこまで
極端ではないにしても「顔の筋肉を少し緩めてしわを目立たなくする」という事までは
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ところでこのボトックス、今でこそ「しわ取り美容」目的で広く使用されていますが
元々はといえば、整形外科領域などで「筋肉のこわばりを緩め」たり
「筋肉の痙攣を止め」たりする事に使われていた、または現在でも使われている
ことはご存知でしょうか。
つまり、「筋肉」に作用するボトックスは「しわを取る」だけではなく、筋肉が原因で起こる
あらゆる病態に対して効果を発揮することができるのです。
その中で、とても面白いボトックスの使い方として
「上げたり」「下げたり」ボトックスというものがあります。
人間のお顔にはありとあらゆる筋肉が縦横無尽に張り巡らされています。
筋肉の大きさ・形状・動き方も様々です。何しろ、顔の筋肉は必ずしも紙のようにペラっと
薄いものばかりではなく立体的なものもあり、動きも三次元的です。
このように多種多様なお顔の筋肉の中には、どこかしらのパーツを
「上げる」作用の筋肉もあれば「下げる」作用の筋肉もあります。
また、上げ・下げ、についても「真上・真下」に上げ下げする筋肉もあれば
「斜め上・斜め下」に上げ・下げする筋肉もあり
それらの複合的な作用により、皆様のお顔のあらゆるパーツは
適切な位置にポジショニングを取り、不自然ではない動きをする事により
魅力的な表情を形作っているのです。
一つの例を見てみましょう。
これは、口角を下げてみた写真です↓
次に、口角を下げている筋肉にボトックスを注射してみます↓
これでも、頑張って口角を下げようと力を入れているのですが
ボトックスの作用で筋肉に力が入りにくくなっているので
上の写真に比べると、出ているシワも少なくなっていると思います。
では、このように口角を下げる作用を持つ筋肉にボトックスを注射すると
力を入れていない時の口元の表情はどのように変化するのでしょうか。
ボトックス注射前↓
ボトックス注射後↓
わずかな変化ではありますが、口角を上げる・下げるバランスを取っている
複数の筋肉のうち、「下げる」筋肉の一つが弱くなったことで、
相対的に口角が上がります。
このボトックスの作用は逆も然りで、上下のバランスのうち、「上げる」筋肉に
ボトックスを注射することによって敢えて「下げる」事もできるのです。
例えば、昭和に流行った「弓眉」も、現代流行りの「平行眉」に近づけたいと思えば、
眉山を「上げて」いる筋肉にボトックスを注射すれば、相対的に眉山は下がり、
平行眉に近づける事が可能です。
但し、この治療の難しいところは、こういった「上げ」「下げ」をしている筋肉は、
必ずしも上下一対の単一の筋肉ではなく、複数の筋肉の相互作用によってバランスを
取っている、という点です。また、各々の筋肉の間には隔壁がある訳ではなく
一部重なっている事もあるので、簡単にお隣の筋肉にボトックスの作用が
拡散してしまう、という事です。
ボトックス治療は、効果の実感がし易く比較的気軽にトライ出来る注射治療と言えますが
効かせたい筋肉にだけ確実に効かせて、不要に周囲の筋肉に拡散させない工夫が
必要であり、ある意味とても繊細な治療とも言えます。
皆様ご自身も、ここを「少しだけ」こうしたい、といった風に、ご要望は細かいものだと
思います。
今回ご紹介した「上げる」ボトックス、「下げる」ボトックス、
ご興味を持たれた方はお気軽にカウンセリングを受けてみてくださいね。
★富山でアラガンボトックス治療を受けるなら★
総曲輪ビューティクリニック
富山県富山市総曲輪3-9-3
お問い合わせ、ご予約はお電話で
076-471-0734(受付時間:9:00〜17:00 日・祝のぞく)
執筆:
総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医