COLUMN コラム
肝斑の方へ
〜トラネキサム酸の使い方〜
みなさま「トラネキサム酸」をご存知でしょうか。注意深い方であれば「風邪をひいて内科を受診した時に処方されたような・・・」と思い出していただけるかもしれません。
これは、喉の炎症を抑える目的で処方されているのですよね。また、美容に詳しい方であれば「肝斑のくすりでしょう?」と思い当たるかもしれません。

そもそも、トラネキサム酸には、炎症を鎮めたり、血を固めて出血を止めるなどの作用があります。ですから、喉が炎症を起こして痛い時に処方されたり、血がいっぱい出て止めたい時(例えば手術の後など)に使用されたりするお薬です。これがなぜ美容医療の世界で用いられるようになったかというと、トラネキサム酸のこれらいくつかの作用により、特に肝斑など炎症を起こした後に生じる色素沈着に対して改善効果があることがわかったからです。

では、誰でもトラネキサム酸を飲めばしみや肝斑から解放されるのか、というとことはそう単純ではありません。その理由は、このトラネキサム酸の「血を止める」という絶大な作用のせいで、身体に対してプラスに働く方もいれば、残念ながらマイナスに働いてしまう方もいるからです。
トラネキサム酸が配合された飲み薬をドラッグストアなどで購入しようとした場合、薬剤師さんが店内にいらっしゃらない時間帯には購入ができなかった、という経験をされた方はいませんか?それは、トラネキサム酸をみなさまが購入される際に、本当にトラネキサム酸を飲んでも大丈夫な方(健康被害が起きない方)なのかどうかを薬剤師さんの方でチェックされるからなのです。例えば、同じく血を固める効果を持つ他のお薬を飲まれていないかどうか(お薬の飲み合わせ)、過去に血が固まって血管を塞いでしまうようなご病気(血栓症)にかかられたことはないかどうか、そもそもご高齢で血管が詰まりやすくなっていないかどうか、などをお薬購入の前にチェックされているのですね。
こういった事情で、トラネキサム酸を飲みたいけれど飲むことができない、というケースが存在します。そこで、どなたにお使いいただいても安全性の高い、外用剤としての「トラネキサム酸」が注目されています。内服と比較すると効果にややばらつきがあるとされてはいますが、肝斑など色素沈着に対する効果は実証されています。また、内服ができない、という事情以外にも他の美白外用剤が肌に合わない、もしくは他の美白外用剤を休薬しなければいけない期間中に使用できる、などの理由でトラネキサム酸の外用剤は重宝されます。一般的に日本国内の医療機関で購入できるトラネキサム酸配合の外用剤の濃度は2%前後のことが殆どですが中には5%の美容液も存在します。
フランスの皮膚科医により開発されたDermEden(ダームエデン)というブランドの製品です。

肝斑などの色素沈着は一般的にレーザー治療も無効で(最悪のケースとしてはレーザー治療により色素沈着が悪化することもあります)残念ながら未だ内服や外用剤に頼らざるを得ない現状は変わりません。

内服が面倒で続かない、という方でも毎日のスキンケアにトラネキサム酸を「塗る」というステップをひとつ、加えてみては
如何でしょうか。諦めていたしつこい肝斑や色素沈着に一筋の光が見えてくるはずです。

エクエルプチプラス
販売開始のお知らせ
みなさま「エクオール」をご存知でしょうか。あのピンク色のパッケージの袋「エクエル」を婦人科外来の待合室や調剤薬局さんなどで目にしたことのある方も多いのでは。婦人科に置いてあるということは、なんとなく更年期によいのでしょう?というイメージだけはお持ちの方もいらっしゃるでしょう。そもそも「エクオール」とは何でしょう?エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌によってつくられる成分で、体内で女性ホルモンに似た働きをすることがわかっています。

婦人科的な更年期の症状は、女性ホルモンの減少により起こるので、女性ホルモンと似た働きをするエクオールを補ってあげれば更年期の症状の改善につながることはみなさまも想像に難くないでしょう。
では、単純に大豆製品をたくさん食べればいいのでは?と思いますよね。ですがここが問題で、実は大豆を摂取しても、エクオールをつくれる人とつくれない人がいるのです。日本人の場合、エクオールをつくれる人は約半数と言われています。また、エクオールをつくれる人の中でも、つくり出せるエクオールの量には個人差があるとも言われています。これが、単に大豆製品を食べるのではなくエクオールを直接摂取した方がよい理由です。
これまで、エクオールは種々の更年期の症状改善や、手指の痛みの改善が広く知られてきました。婦人科や整形外科の外来でよく「エクエル」を見かけるわけですね。では今なぜ美容のクリニックで「エクエル」を推奨するのでしょう。それは、エクオールには、美肌・美髪効果が期待できるからです。当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、女性ホルモンの減少により起こる様々な女性の「美容」に関するお悩みにもエクオールは効果的なのです。
<その1>しわ改善効果
エクオールを3ヶ月間飲み続けた方が、目尻のしわの面積の広がりを抑えることができたという研究結果があります。また、しわの最大深さについても改善が認められました。
<その2>薄毛改善効果
閉経後のエクオールをつくれる人とつくれない人を比較した研究結果では、エクオールをつくれる人の方が、髪の密度が高く、白髪が少ないことがわかっています。

エクオールの摂取目安量は1日10mgと言われていますが、「エクエルプチ」では1日2粒でエクオール10mgを摂ることができます。また、エクエルプチは従来のエクエルと比較して粒の大きさが小さく非常に飲みやすいです。さらに、医療機関専売の「エクエルプチプラス」にはエクエルプチと同量のエクオールに加え、健康維持に必要な栄養素であるビタミンDや亜鉛もプラスされています。
お忙しい毎日、なかなか美容クリニックに定期的に通う時間がとれないという方におすすめする「エクエルプチプラス」、気軽に始めてみられてはいかがでしょうか。
執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
まぶたのたるみにお悩みの方へ点眼薬「アップニーク」処方開始のお知らせ

40代を過ぎた頃からでしょうか、少しずつ気になり始める「まぶたのたるみ」。
おそらく、この世代の方の中には美容外科クリニックなどへ意を決して「たるみ
相談」に行ったら、高額の手術を提案されて、怖気付いてしまった・・・という方も
多くいらっしゃるのではないかと思います。
手術方法にもよりますが、眼瞼下垂症の手術を受ければ、ある程度ご自分の悩みは
解決されるのだろう、と心ではわかっていても、まぶたをどこかしら切って手術を
する、といのは緊張を強いられる話だと思います。
こうしたまぶたのお悩みに対して、どうにか手術以外の方法で解決をしたい、といった
場合、一つには「ボツリヌストキシン注射」を使用する方法があります。人間のお顔の
筋肉は、上下左右、斜め、前後などに引っ張られる機能があり、それにより色々なお顔の
パーツは均衡を保っています。例えば、目の周りにも複数種類の筋肉がありますので、
上に引っ張られたり、下に引っ張られたり、その強さのバランスによって、まぶたの位置
も変化します。
ボツリヌストキシン注射は、筋肉の動きを一時的に弱める効果があるため、主には筋肉が
縮む動きを抑えることで表情じわを改善する目的で使用するのですが、他のパターンとし
ては、パーツの位置を上げたい時は、下げる筋肉に注射を行い下げる力を弱くし相対的に
位置を上げたり、逆に位置を下げたい時は、上げる筋肉に注射を行い上げる筋肉を弱くし
相対的に位置を下げる、という目的で使用することができます。
これを応用して、目の周りを取り囲んでいる複数の筋肉のうち、下げる機能の筋肉にボツ
リヌストキシン注射を行い、相対的にまぶたを上げることが可能です。ただ、ここで難し
いのが「目の周りの筋肉」と一言で言っても、複数種類の大きさ・厚さ・収縮の向きが微
妙に違う筋肉が一部重なり合いながら存在しているので、下げる筋肉だけを上手く抽出し
て機能を弱め、上げる力を相対的に強くする、というのはかなり繊細な問題である、とい
うことです。ボツリヌストキシン注射はある程度周囲に拡散する性質がありますから、数
ミリ単位でうまく調整を行わないと、効く予定ではなかった筋肉に薬液が拡散してしまう
こともありそうすると、なかなか思ったように治療効果が出ないことになります。
そこで、まぶたのたるみに対する治療として、最近ボツリヌストキシン注射以外に注目さ
れている方法として「まぶたを上げる筋肉の一つを選択して上げる力を強くする点眼薬」
を使用する方法があります。ボツリヌストキシン注射による方法は、下げる筋肉を弱くし
て相対的に上げる力を強くする、というものでしたが、点眼薬による方法は、上げたい
筋肉そのものの力を強くする、という、なんとも直接的な方法です。上げ・下げのバランス
を取る方法ではありませんので比較的、どなたでも同じような効果を期待することができ
るでしょう。また、注射治療ではありませんので、ご自宅で点眼をするだけという「痛みを
伴わない」治療であることもメリットのひとつでしょう。

まぶたのたるみ、いわゆる「眼瞼下垂症」というのは、上まぶたが何らかの理由で下がっ
てしまう状態ですが、単純に見た目の問題だけではなく、視界が狭くなった結果、常にあ
ごを上げ気味にしてしまう癖がついたり、頭痛・肩こりにつながったり、まぶたを上げる
ために額の筋肉を無理に使って上げようと頑張る結果、額に横じわが目立つようになって
しまったり、喜ばしくないことが起こるようになります。

かと言って、いきなり手術に挑むことには抵抗をお持ちの方も多いと思います。そういっ
た方々に、まずはこの点眼薬を試してみていただいて、どのようにまぶたのたるみが改善
するのか、そのシュミレーションを行っていただくのは、非常に簡便でよいのではないか
と思います。まぶたがずっと気になってはいるけれど、手術治療にはまだ踏み出せないと
いう方におすすめの点眼薬「アップニーク」、ご興味のある方は是非一度カウンセリング
にいらしてみては如何でしょうか?
執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
しみ取り治療の誤解
美容医療が広く知られるようになって何年も経ちます。SNSの力もあってか美容医療でこんなことができる、そんな知識が増えた方も多いと思います。その中で、希望者の多い「しみ治療」に関して未だに誤解が多いな、と思う項目をまとめてみます。

①治療を受ける「時期」への誤解
例えば来月の大事なイベント(結婚式・同窓会など)に向けてしみを取りたいという場合。アグレッシブなしみ取りレーザー治療や、強力な美白剤を用いた治療などは、治療終了後に一定期間、炎症が起こったり、炎症が起こった後に色素沈着が生じたりすることがあります。期間は、体質・肌質・用いたレーザーやお薬の種類によっても異なりますが短くても1ヶ月、長くて半年間程度(場合によっては1年近くも)と個人差があります。また、色素沈着の程度も、言われないと判らないレベルから、治療前のしみよりも濃く感じるケースまで様々です。ですから、「何月何日までにはきれいにしておきたい」と考えた場合に、だいたい何ヶ月くらいさかのぼって治療を終えておかなければいけないかを考えた上で治療を開始しないといけません。例えば、今月しみ取りレーザーを受けたとして、大事なイベントのある来月にまだ目立つ色素沈着が残っている、という可能性もあります。時々「先月、しみ取りレーザーを他のクリニックで受けてきたのですが、しみが取れていないんです!」と駆け込んでくる患者様がいらっしゃいますが、単にそれは一時的な色素沈着の時期であり、数ヶ月後には自然に薄くなりますよ、というケースがあります。しみ治療を受ける際にはいつ頃が「完成形」なのかを事前に確認しておくと安心かもしれません。
②レーザーの「回数」への誤解
レーザーや光治療器、というと「万能」と思われそうですが、治療機器の種類によって、1回でしみを薄くすることを目的としたものもあれば、10回くらいかけて少しずつ薄くしていくことを目的としたものもあります。あえて1回ではなく10回に分ける機器が存在する理由としては、皮膚へのダメージを最小限に抑えるためであったり、しみ以外のお悩みにも効果を期待するためであったり様々ではありますが、ちゃんと理由があります。ですので、どちらが優れているとか劣っているとかいうものではなく、お悩みの内容や肌質などによって使い分けがなされます。ただそういった使い分けがなされていることの説明を治療開始前に受けていなかったり、受けていても忘れてしまっていたり、ということがあります。治療費の支払い方法のひとつとして、時々「○○回コース」というものがありますが、一概には言えませんがこれは、1回でしみを薄くするタイプの治療ではなく○○回かけて少しずつしみを薄くするタイプの治療である可能性があります。参考にしてみてください。
③レーザー後のアフターケアに関する誤解
しみ取りレーザーを行った後には、平均2〜3週間程度のアフターケアが必要な期間があります。アフターケアの内容は、しみの状態や使用した機器の種類、治療を受けられたクリニックによっても違いがありますが、たいていはレーザーを当てた部分に何らかの保護を必要とする場合が多いです。軟膏を塗ってガーゼで保護、軟膏を塗ってテープで保護、軟膏を塗らずに被覆剤で保護、軟膏を塗らずに医療用コンシーラで保護、などが一般的なところですが、どのような保護を行うかは、意外にも大事なポイントです。また、保護を何日間行うのか、何週間行うのか、保護剤を頻繁に交換するのか、なるべく交換せずに過ごすのか、これも状況によって様々ですが、なんでも良い、というわけではありません。どれくらいの期間、どのような保護の方法を行うのかによっても、しみ取りレーザーの結果は異なります。過去にレーザー治療を受けた経験のある方でも、今回のしみの状態、用いたレーザーの種類・出力・当て方によってもアフターケアの方法を変えた方が良いケースがあります。経験者だから、と決めつけず今回の治療でのベストなアフターケアについて確認しておきましょう。
④かさぶたに関する誤解
しみ取りレーザーを行った後に「かさぶた」ができることがあります。但しこれは使用するレーザーの種類にもり、かさぶたができやすい機種、かさぶたができにくい機種、があります。また、しみの種類によっても、かさぶたができるタイプのしみとできないタイプのしみとがあります。かさぶたができてツルンと取れると、なんとなくしみがよく取れたような感覚を持たれるかもしれませんが、必ずしもかさぶたができないとしみが薄くならないわけではありませんので心配は要りません。また、かさぶたができると喜んですぐにかさぶたを取ってしまう方がいらっしゃいます。かさぶたができですぐ取れた!これは必ずしも喜ばしいこととは限りません。かさぶたが取れた直後はしみの取れたきれいな皮膚がお目見えするので、嬉しくなります。但し、かさぶたができること自体は悪くなないのですが、かさぶたが早く取れ過ぎてしまうと、新しくできた皮膚に強く炎症が起こりそこにまた色素沈着を起こし、しみの再発につながってしまうケースがあります。かさぶたができた後は、なるべくこれが剥がれないように優しくケアしましょう。なかなかかさぶたが剥がれないと心配になるかもしれませんが、かさぶたは3週間くらい貼りついたままでも全く問題ありません。むしろ、1週間でかさぶたが取れてしまった、そちらの方が心配です。
⑤次の治療までの間隔に関する誤解
1回で完了するタイプの治療もあれば、何回か回数を要するタイプの治療もあることは前述の通りですが、では、次の治療まではどれくらいの間隔をあければよいのでしょうか。1回で完了するタイプの治療であっても、しみが完全に取れきれないケースもあります。その場合にどれくらいの期間をあけたらもう一度同じ治療・もしくは別の治療を受けることができるのでしょうか。これは、受けられた治療の内容によって、数週間から1年程度までかなりの幅があります。早く次の治療を受けた方が早く改善するのではないか?と気は焦るかもしれませんが、実は「お肌を休ませる期間」が必要なケースも多々あります。むしろ放っておくことが逆にしみの改善を促すのです。その期間も適当に決まっているのではなく、必ず根拠があって期間が決まっています。ある一連の治療がひと段落した後に次の治療を考えられる場合、いつ頃からそれは開始できるのか知っておくといいですね。
⑥美白剤に関する誤解
美白目的にご自宅で塗っていただくクリーム類を「美白剤」と言いますが、美白剤には色々な種類があります。また、同じ成分の美白剤であったとしても濃度が異なっていたり、他の成分が混ぜられていたりすることでも、塗った時の皮膚の反応や効果の出かたは異なります。ですから、どのような美白剤をどのように使っていくのか、塗る期間、塗る量、塗った時の皮膚の反応、期待できる効果などを事前に知っておくのが良いでしょう。時々「美白剤を塗ったら赤くなってしまったので使うのをやめました」逆に「塗っても赤くもならなかったので効果がないのかなと思って使うのをやめました」というお話をお聞きします。まずは、「赤くなる」前提の種類のお薬・濃度であったのか、そこから確認が必要です。また、塗る量・塗り方によっても赤みの出具合は異なりますので、正しい用法で塗布できていたのかも気になるところですね。美白剤というと、クリニックで購入した後、完全に自己管理で再診も特にない、というケースもありますし、インターネットで購入できたりオンライン診療で購入できたりするケースもあるでしょう。ですが現実的には、ある程度「美白効果」が見込めるレベルの美白剤であれば、完全に自己管理、ということはあり得ませんしインターネットで購入できるはずもありません。コスメ・お化粧品とは違うカテゴリーだと考えていただくのがよいと思います。
⑦色素沈着に関する誤解
しみ取りレーザー治療や強力な美白剤による治療を行った後に色素沈着が生じることがある、とお話しましたが、この期間に関しても誤解が多いです。まず、治療前のしみの性状、治療内容、使用した機器・薬剤、体質・肌質によっても色素沈着の起こりやすさやそのレベルに差はありますがそれと同時に、色素沈着が落ち着いて通常の肌状態に戻るまでの期間にはかなりの幅があります。治療を受けられたクリニックによって、そもそもこの「色素沈着」についてお話をされないこともあるでしょうし、仮にこのお話を聞かされたとしても、色素沈着が「1ヶ月」で落ち着くと言われる場合もあれば「半年」で落ち着く、と言われる場合もあったり、何が正しいのか混乱すると思います。このように医師によって言い分が異なるのは、実際に治療内容によって期間が異なるからでもありますし、専門家でも予測が実際難しいからでもあります。インターネットの情報や他人の経験談を鵜呑みにせず、担当医の見立てをよく聞くのがよいでしょう。
⑧自分の経験に基づく誤解
「しみ治療」が広く知られるようになったおかげで、「しみ治療経験者」の方も増えてきたと思います。その際に注意したいのが「同じ人でもしみの状態は各々違う」ということです。例えば、5年前に右頬のしみ取りレーザーでキレイに取れた経験がある。今度は左頬にしみができてきたので同じようにしみ取りレーザーをしてみよう、そう考えるのは当然です。ですが、仮に同じ人、一見同じように見えるしみであったとしても、微妙にしみの性状が異なることはよくあります。全く同じ治療がベストであるかどうかはわかりません。レーザー以外の方法の方が適している可能性もあります。また、同じようにレーザー治療をしたとしても、前回右頬のしみがキレイさっぱりと取れたように左頬のしみが薄くならないこともあります。しみにはこの治療、と限定せず、現在のしみに対するベストの方法を探っていきましょう。また、逆に以前にしみ治療をしたことがあるが、期待するほどに薄くならなかったので、諦めた方がいいのか、他の治療に切り替えた方がいいのか迷っている場合。諦めるのは早いです。過去のしみが薄くならなかったことには必ず理由があります。治療を受けたクリニックで理由を確認するのが一番手っ取り早くはありますが、そうもいかないという場合は、今回治療を受けようと思っているクリニックで、過去の経験談をできるだけ詳しくお話いただき、同じ治療でもよいのか、他の治療を考えるべきなのか相談しましょう。
⑨日焼け対策に関する誤解
まず、しみ治療をしようと思った段階で「日焼けをしない」という大前提があります。勿論、日焼け以外の理由でしみが発生することもありますが、日焼け、つまり紫外線の影響でしみが発生したり濃くなったりすることが多いのは周知の通りだと思います。ですが、日焼けをする→しみができる→しみを取る→安心して日焼けをする→しみができる、のループにはまっている方が意外といらっしゃいます。特に男性によくみられるのですが極端なことを言えば、日焼けをし易いライフスタイルが変わらないのであれば、しみ治療はしない方がいいです。しみができたらまたレーザーをすればいいのではないか?と思われるかもしれませんが、日焼けをしつつしみ取りレーザーを受けられると、最悪のケースとしてはレーザーを受ける前よりもしみが濃くなってしまうケースがあります。レーザーは万能ではなく、日焼けをするとむしろ牙を剥いてきます。現時点で、日焼けが避けられないなと思われるのであれば潔く、しみ治療は諦めましょう。むしろ、撤退する方が得策です。また、よく受ける質問の一つに「しみレーザーをした後、いつまで日焼けをしないように気をつけたらいいですか?」というものがあります。答えは「ずっと」です。それは難しい、という方であったとしても最低限3ヶ月から6ヶ月間くらいは気をつけていただいた方がいいです。それから「外出時は日焼け止めを塗っています」という方も多いですが、基本的には屋内で過ごされる場合も完全にカーテンを閉め切って過ごされるのでない限りは、窓から紫外線は降り注いできますので、朝起きたら日焼け止めクリームや日焼け止め効果のある下地、ファンデーション、白粉など何かしらを塗りましょう。必要なSPF値はライフスタイルによって異なります。SPF値にこだわるのも大切かもしれませんが、それよりもコンスタントに毎日日焼け予防ができるかどうかが重要です。クリニックへ来院される方も、是非日焼け止めを塗っていらしてください。
⑩しみ治療そのものに関する誤解
しみ治療=レーザー、を想像される方が多いと思いますが、実はレーザーが不向きなタイプのしみも存在します。まずは、レーザーが向いているタイプのしみなのか、向いていないタイプのしみなのか、診断してもらうところから始めましょう。また、仮にレーザーが向いていたとしても、レーザーの機種による向き不向きがあります。全ての種類のレーザーをどのクリニックも取り揃えているわけではありません。たまたま、あなたのしみに向いているレーザーをクリニックが持っていないこともあります。その場合に、受診したクリニックで無理に不向きのレーザーで治療をしないといけない、ということはありません。もし、ご自身のしみに合った他のタイプのレーザーを別のクリニックが所有しているのであればためらわず、紹介してもらうのも一つの手段だと思います。しみの診断、向いている治療の選択、これは必須でしょう。
今回は「しみ治療」に関して誤解を生みやすい⑩の項目についてお話しましたが、以外と多いな、と思いませんでしたか?これらを全て把握しておく必要はありません。要は「誤解をしやすいのだな」ということを知っておいていただき、疑問に感じた時にすぐ主治医に相談できる体制を取っておくことが大事なのです。かなり一般化した「しみ治療」かもしれませんが、やりっぱなし、受けっぱなし、ではまだまだその根絶は難しいというのが今の美容医療の現実です。
執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
しわを予防する
ボツリヌストキシン注射
しわは刻まれる前に手をうちましょう

美容医療におけるあらゆる診療項目の中で、まず何から手を打つべきか悩まれたご経験のある方も多いのでは。勿論、ご自身の主観で気になる部分から攻める、というのも一つではありますが、片っ端から片付けていくのもなかなか骨の折れる作業だと思います。それならば「手遅れになり易いところから攻める」というのは如何でしょうか。例えば「しみ」などは小さなうちに、薄いうちに、と皆様思われるかもしれませんが、実は大きくなったとしても濃くなったとしてもそこからでも治療は可能ですし、さほど治療効果が変わるものではありません。その一方で「しわ」は一旦刻まれてしまうと、なかなか元に戻すのが難しいです。特にお若い世代の方の場合、まずは「しみ・そばかす」を気にされることが多く「しわ」は後回し、未だ自分には早すぎるわよね・・・と思われがちなのですが、これが大きな分かれ目なのです。
しわは予防できるのか?

ところで、しわは予防できるものなのでしょうか。未だ私には早すぎる・・・と思っている世代の方が果たしてしわ治療を開始したとして、では10年後、20年後にはどうなっているのでしょうか?気になりますよね。結論から言えば、しわは予防できます。今の状態をキープできます。治療開始時より良い状態をキープすることも可能です。しわの種類や程度により予防法はいくつか考えられますが、最も絶大な予防効果を見込めるのは「ボツリヌストキシン注射」です。この注射は「しわ取り治療」というイメージで捉えておられる方が多いと思いますが、一番その力を発揮するのは「しわ予防」だと思います。「予防」と言われても、まずはこの目の前のしわが「取れる」ことが先決でしょう、と思われるかもしれまん。「予防」などというボンヤリとした「いつ」「何年後」「何歳の時」をターゲットに予防をしていくのかも明確でない治療にお金をかけるべきなのか?と思われますよね。
どこを予防するのか?

「今あまり目立っていない」しわであれば尚更、どのしわを予防していけばよいのか、わかりませんよね。では、どのように優先順位を決めたらよいのでしょう。まずは「ここにしわが出来たら困る!!」という場所。不思議なもので、人は「このしわは許せるけど、このしわは許せない」という各々の好みが必ずあります。そんな好みありません、という方。それは他力本願過ぎます。どのしわは良いけどどのしわは嫌だ、それは誰かに教わるものでもなく、SNSを参考にするものでもなく、ご自身で決めるものです。次に「筋力が強い」場所。人は誰しもほぼ平等にあらゆる種類の筋肉を持ってはいますが、その大きさや力は千差万別です。それによって、将来的な「しわの刻まれ易さ」も大きく変わってきます。ご自身で判断がつかないものも多いと思いますので、そんな時こそ美容クリニックを受診して「どこの筋力が平均より強めなのか」「どの部分のしわが刻まれ易そうか」を医師に判断してもらいましょう。意外とご自身では気付かなかった「目から鱗」な事があると思います。
「しわ予防」をお勧めする理由

しわ治療は、脱毛やしみ治療といった比較的取っ付きやすい分野と比べると「年配者が行う治療」というイメージを持たれ易く、治療が手遅れになりがちです。先延ばしにする割には、一旦刻まれてしまうとなかなかカムバックが難しいのが現実です。比較的お若い世代の方で、僅かにしわが刻まれ始めているな・・・という方を多くお見かけしますがこれをこのまま放置すると、10年後、20年後には、どんな治療をもってしてもちょっとカムバック不可能な状態になってしまっているかもしれません。「手遅れになりにくい」治療は放置しても大丈夫です。極端な話、70代・80代になってからでも間に合います。ですが「手遅れになり易い」治療は例え40代・50代でも手遅れになります。誰しも、今目の前の事が一番大事で、10年後、20年後を見据えるというのは、雲をつかむような話かもしれませんが、「今」「予防」を始めることで、将来必ず「あの時始めておいて良かった」としみじみ感じていただける時がくると思います。
ボツリヌストキシン治療は怖いものか?

予防注射を始めましょう、ということになった時に必ず起こる議論が「怖くないのか?」「100%安全なのか?」「デメリットは何かないのか?」という問題です。これは全ての治療に言えることですが「全く怖くない」「100%安全」「ノーリスク」の治療は存在しません。だってそうでしょう、ただただ階段を上がって行くだけ、そんな夢のような話はこの世の中ではあり得ません。ですが「限りなく安全でリスクが少なく怖くない」治療を求めて日々医療は進歩していますし、個々の医師も努力を重ねています。「初めて」は勇気が要るものかもしれませんが、そこは受診したクリニック、目の前の医師を信じて一歩踏み出してみませんか。
執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
痛くない!
首や顔のイボをまとめてとる方法
「首まわりにたくさんの小さいイボがある」
「イボがアクセサリーなどに引っかかって痛い」
「こめかみやフェイスラインにイボが増えてきた」
顔や首にもできることがあるイボですが、たくさんできると気になりますね。
顔、首にできるタイプのイボの除去について詳しく説明します。

顔や首にできるイボのほとんどは《脂漏性角化症》とよばれるイボです。このイボは見た目がとても多彩です。
色:肌色〜薄茶色〜ほくろのような焦げ茶色
大きさ:1㎜未満の小さいもの〜米粒くらい
かたち:平たく肌にはりついたようにみえるタイプ〜Ωのような形で付け根がくびれているタイプ
首に小さいイボが多発する場合は《スキンタッグ》《アクロコルドン》という別名があります。
また、体質によってはこめかみやひたい、生え際などに大小のイボが密集してできることもあります。
顔や首にイボができる原因

このタイプのイボの原因ははっきりわかっていませんが、加齢、摩擦などの刺激、紫外線、体質などが関係しているのではないかと考えられています。
また、年齢が高くなるほどできやすくなりますが、30〜40代でもたくさんできることがあります。ご家族にも同じような症状があれば遺伝性の体質かもしれません。このイボはウイルス性ではないので、触ったりしてもうつることはありません。
顔や首のイボの治療
①切除(保険適用)
付け根がくびれている首などのイボは消毒をして医療用のハサミやメスで切り取ることができます。とったところは生傷になるためお風呂やシャワーの時などヒリヒリとしみて痛いことがあります。
付け根が太いものやサイズがおおきいものでは少量出血することもあります。付け根がくびれていない平たいタイプのイボはこの方法では除去できません。

②液体窒素(保険適用)
付け根がくびれていないイボにも適用できる治療です。冷たい液体窒素で凍らせることでイボを壊死させるて除去します。液体窒素をスプレーで噴霧する方法、綿棒などに液体窒素をつけたものを押し当てて除去する方法などがあります。
くびれのないタイプでも除去できますが、無理に一度で除去しようとすると健康な肌に傷がついてあとが目立ちやすくなってしいまうため、大きい場合は少しずつ除去する必要があります。デメリットは治療後にしばらく痛みが続くことと、色素沈着のあとが残りやすいことです。

③レーザー治療(自由診療)
《炭酸ガスレーザー/CO2レーザー》をつかってイボだけを除去します。健康な肌には傷がつかずあとが残りにくいこと、くびれのあり、なしや大きさにかかわらず、サイズも大きいものから極小のイボまで除去できることがメリットです。
このレーザー施術は多少痛みがあるため、塗り薬や注射の麻酔をして痛みのないよう除去します。いぼをとったあとは出血もほとんどしないこと、シャワーなどのときも痛みがなく、あとが残りにくいことなどから一度にたくさん除去することができるのあ大きなメリットです。デメリットは保険適用となっていないため自由診療となってしまう点です。

顔や首のイボに効果がないこと
①内服治療(保険適用)
《ヨクイニン》はイボに処方されることがある漢方薬ですが、効果があるのはウイルス性のイボ《尋常性疣贅》や《糸状疣贅》、手足にできる《ミルメシア》などです。首などにできる小さなイボはウイルスと関係がないイボがほとんどのため、内服しても通常は効果がありません。

②塗り薬・貼り薬
ウイルス性のイボに有効なイミキモド(商品名:ベセルナクリーム)という塗り薬がありますが、これもウイルスに関係のないイボには効果がありません。また、市販薬(オロナイン軟膏、イソジンなど)でイボがとれるという可能性はありません。
《スピール膏》という角質をやわらかくすることでイボを除去する貼り薬があります。これは足の裏などのイボやうおのめなど、硬くなった角質をふやかして除去するために使われるものです。首や顔のイボはやわらかく、角質が硬くなっていることはまずないため効果的とはいえません。むしろ誤った使い方でまわりの健康な肌が荒れてしまいあとが残る原因になることも。

③民間療法
イボの民間療法(なすびのヘタ、ダクトテープ、アロマオイル、尿素クリーム、木酢液、ヨクイニンエキス、ドクダミなど)はいずれもこのタイプのイボには効果がありません。皮膚の乾燥が原因でもないため保湿で改善することも期待できません。また、小さなハサミなどを使って自力で取ることは肌や器具の消毒が不十分になりやすく、感染のリスクが高いためおすすめしません。
総曲輪ビューティクリニックの痛くない《いぼ》治療について
1.診察
問診と診察をおこないます。「まずは少しだけお試しで」「首のイボを一度に全部とりたい」「こめかみの密集したところをまとめてとりたい」など担当医にご希望をお伝えください。

2.イボの除去
麻酔をしてから《炭酸ガスレーザー》でイボを除去します。1,2個の除去であれば注射の局部麻酔、たくさん一度に除去する場合は麻酔クリームをおすすめしていますが、ご希望に応じてどちらでも対応しています。麻酔がきいていれば痛みをほとんど感じることなく除去できます。
※麻酔クリームについては効果が出るまでに30分ほど待ち時間があります。

3.アフターケアの説明
自宅でのアフターケアについてご説明します。除去した個数にあわせてケアしやすい方法をご案内しています。

4.無料チェック
2週間後の無料検診で残っているイボがないかチェックします。残っているイボがあれば無料で除去します。

よくある質問

Q.顔のイボを取りたいけど痛くないか心配です。
A.数が多くてもできるだけ痛くないように除去することができます。
塗る麻酔の《エムラクリーム》は塗るだけの麻酔のため、30分ほど待ち時間がありますが痛みが心配であれば使用をおすすめしています。また、《炭酸ガスレーザー》は除去後の痛みがすくなく、シャワーやお風呂でも傷がしみたりしないのが特徴です。数が多いからこそ、痛くないようにこだわって除去しますのでご安心ください。
Q.首全体のイボを一度にとってもらうことはできますか?
A.数が多くても除去することができます。
首に密集してイボができている場合でも一度に除去することができます。除去後はしばらくかさぶたがついた状態になりますが、1週間ほどでポロポロとかさぶたがとれてきます。首などにたくさんできるイボは1個ずつ除去するよりもまとめて除去したほうがダウンタイムも1回ですみ、費用的にも負担が少なくなります。
Q.イボをとったあとは残りませんか?
A.直後はあとが目立ちますが1〜2週間で目立たなくなります。
レーザーで除去した直後は赤みなどが目立ちますが、テープを貼って保護していただくと1〜2週間後にはかなり目だだなくなります。体質によってはしばらく黒ずみ(色素沈着)が目立つことがあります。半年ほど日焼けを予防していただくと自然と目立たなくなっていきますが、気になる場合は内服治療などもありますのでご相談ください。
Q.レーザー後のケアはどのようにすればいいですか?
A.目立たない肌色のテープで保護します。
イボをとったあとのアフターケアについてはできるだけ負担がすくなく目立たない方法でのアフターケアをご案内しています。方法については施術の際にくわしくご案内しますのでご安心ください。
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お若い世代にこそおすすめしたい「レーザーフェイシャル」
若いうちに終えておきたいもの
一昔前には「美容のクリニック」といえば「お金持ちのご年配者がアンチエイジング目的に通う場所」というイメージが強かったかもしれません。比較的お若い世代の方にも少し馴染みが出てきてからも、それはそれで「二重手術など、美容整形をしに行く場所」という万人が通う場所ではないようなイメージがあるかもしれません。ですが今現在の現実の美容のクリニックは、あらゆる世代のどんな方でも通っていただきたいそんな場所に変貌を遂げています。その中で、あまり自由になるお金も多くない・仕事も忙しく時間もない・美容外科手術は考えていない・そもそもシミもシワもありません、という最も「美容のクリニック」に縁遠そうな健康なお若い方にこそ早く受けていただきたい施術があります。
肌悩みがなくても・・・
まだ目立つシミやシワがあるわけではない、これといった肌悩みはない、という丈夫なお肌の持ち主だったとしても誰にでも平等にあるのがそう、「毛」です。全身の毛という毛を全て無くさなければならないものではありませんが、とはいえ「口周りのひげ」や「眉毛周りの毛」が全く気にならない、という方は少ないと思います。人により毛の多い少ないはあるにせよ、多かれ少なかれ、顔用のシェーバーを使用してお顔の毛を気になったら剃る、という方が殆どだと思います。
レーザーは何をしてくれるのか
レーザーフェイシャルは、美容医療の業界に色々あるレーザーやそれ以外の治療器の中での位置付けとしては「色改善」を目指す治療です。「レーザー」というとなんとなく「しみを取る」というイメージを持たれる方が多いと思いますが、実際にはレーザーはその種類によりターゲットとするものが異なります。大きく分けると「色を攻撃するタイプのレーザー」「色を攻撃しないタイプのレーザー(例えば引き締めを行うレーザーなど)」となりますが、色を攻撃するタイプのレーザーの中でも何色を攻撃するか、黒色なのか茶色なのか赤色なのか青色なのか黄色なのか・・・それによって用途は異なります。
また、レーザーはどのようなタイプのレーザーであったとしても全般的に「皮膚の引き締め」作用がある事が多いですが、やはりこれもレーザーの種類によって「色への攻撃度は高いが皮膚の引き締め度は弱い」逆に「色への攻撃度は低いが皮膚の引き締め度は強い」といった風にそれぞれ特性があります。仮に攻撃度が低めだったとしてもわずかでも効果がある場合はまるで絶大な効果があるように広告がなされていることもありますから、なかなかご自身でそのレーザーの特性を冷静に見極めることは難しいかもしれません。

レーザーフェイシャルのすすめ
前述の通りレーザーフェイシャルは「色改善」効果があります。特に、黒色・茶色によく反応します。つまり、「黒い毛」「茶色いしみそばかす」です。お若い世代の方には未だ「シミソバカス」悩みはない、という方も多いと思います。ですが「毛」はどなたにもあります。「毛穴の黒ずみ」だと思っていたら、実は「毛」でした、という事も意外と多いです。「一切、毛は剃らないし気にもならない」という方は例外としてお若い世代の方でもどなたでもあらゆる方にレーザーフェイシャルを受けていただきたいのは「毛を減らして毛穴開きを縮めにきび発生を減らしコンディションの良い肌状態を継続」できるからです。
あれこれ目移りする時は
今は広告過多の時代、望む望まないに関わらずあらゆる美容情報が目に入ります。どれも魅力的に映るかもしれません。ですが、お金も時間も有限です。全てをしらみつぶしに体験することは不可能です。それであれば、お若い方にこそ効率よく「変われる」手段を選んでいただきたいですし、情報で頭をパンパンにして時間を無駄にしてしまう前に現実的に始められるものを始めてほしいと思います。「レーザーフェイシャル」はきっと効率よく「変われる」手段になってくれるはずです。
執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
同時に注射した方がよい
ボツリヌストキシン部位
「ボツリヌストキシン注射」の名をかなり知られるようになってきた今日この頃ではありますが、因みにお顔の何箇所(つまり何個の筋肉)に対して注射が可能かわかりますか?数えてみると、ざっと10箇所以上はあるのではないでしょうか。とはいえ、10箇所注射をしています!!という方はごく一部でしょう。一般的な人気部位はあれど皆様各々が「気になる部位」がそれぞれあるでしょうから人によってどの部位にボツリヌストキシン注射を行っているかは、まちまちだと思います。基本的には、ご自身で「しわの気になる部位」つまり「ボツリヌストキシン注射をする部位」を選ばれるとよいと思いますが、この部位とその部位は一緒に注射を行った方がよいといった組み合わせの相性ってあるのでしょうか。
これは、ボツリヌストキシン注射初心者の方のあるあるなのですが「ご希望の箇所は?」と伺うと「額です!」とおっしゃった方に、実際に気になるしわを指さしていただくと「そこは眉間」ということがよくあります。保険外診療なのでクリニックによって価格形態は様々ではありますが一般的には「額のしわで○○円」「眉間のしわで○○円」というクリニックが多いと思います。それはそのしわを形作る筋肉の違いによって価格を決めているからです。患者様側からすれば「額も眉間も額は額でしょう。」と思われると思いますが想像していただくとわかるかと思いますが額のしわは「横向き」眉間のしわは「縦向き」ですよね。これはそれぞれ縦に縮む筋肉は横向きのしわを作り横に縮む筋肉は縦向きのしわを作るからで、つまり別々の筋肉の動きによってできているしわだということです。
そこで今回のテーマですが「同時に注射した方がよいボツリヌストキシン部位」ですが私のおすすめは「近接する部分のしわ」です。その理由として一つ目に「ある一つのしわが取れるとそのすぐ近傍にある別のしわが余計に気になるようになってしまう」という心理的な問題があります。二つ目の理由に「近傍にあるしわは連動して動く」というものがあります。わかり易く写真を見てみましょう。
<症例>50代女性、眉間のしわが気になるのでボトックス注射をしたい。
注射前に「眉間のしわを作ってみてください」とお願いした場合↓

眉間の縦じわのみならず、お鼻の横じわも一緒に動いています。これは、それぞれ別々の筋肉ですが「眉間にしわを寄せる」表情をした時に連合して動いています。
では、注射後はどうなったでしょう。今回は眉間とお鼻の両方にボツリヌストキシン注射を行いました。
2週間後↓

眉間の縦じわとそのすぐ下にあるお鼻の横じわがまとめて改善していると思います。もし今回あくまでも眉間にしか注射をしなかったとしたら、お鼻の横じわはそのまま残ったでしょう。これはかなり気になるものだと思います。但し、この症例ではお鼻のしわも目立ったことで一緒に注射を行いましたが人によっては眉間のしわは深いがお鼻のしわはあまり目立たない、というケースもありますのでその場合は眉間のみの注射でもよいと思います。
まとめますと、気になるしわの周りに「連動して動く別の深いしわ」がないかを注射前に観察しておくのがよいかと思います。ボツリヌストキシン注射は、抗体産生(ボツリヌストキシン注射に体が慣れ過ぎてしまい注射が効かない体質になってしまうことです)を避ける観点から、あまり短期間に(具体的には3ヶ月以内)色々な部位に頻繁に注射しない方がよいとされています。ですから例えば、初回に眉間の注射をした方が、後日他のしわが気になってきてしまったので来月は額に注射、再来月はお鼻に注射、というふうに細かく分けて注射をすることは推奨されません。その為、注射前のしわ観察が重要になるのです。注射前に気になる近傍のしわをある程度特定し同時に注射するのがボツリヌストキシン注射と長く付き合っていけるポイントです。
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執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
ボツリヌストキシン注射で
自然な目尻を
ボツリヌストキシン注射で自然な目尻を
ボツリヌストキシン注射により、お顔の筋肉の動きを弱め表情じわを改善することが
できる、という仕組みについてはかなり認知されてきた今日この頃。
と同時に「筋肉の動きを弱くしてしまったら不自然なのでは?」
「固まったような表情になるのでは?」相変わらず、美容外来でよく受ける質問ですし
皆様が一番心配に感じられるポイントだと思います。
特に「目尻」のしわはいわゆる「笑いじわ」ですから、怒った時に出る「眉間のしわ」など
とは違って、ボツリヌストキシン注射をしたことで「笑っていても笑っているように見えなく
なるのでは?」と不安に感じられるお気持ちはよくわかります。
では、「不自然」にならないために知っておきたいことを考えていきましょう。
目尻のしわを作る筋肉は?
目の周りには「眼輪筋」というその名の通り目の周りを取り囲むように繊維が走っている
筋肉があります。この筋肉は、目を閉じる時、笑う時、に使われる筋肉でこれこそが
目尻のしわを作る筋肉なのですが「しわ」というのは「筋肉の繊維の方向」と「垂直」に
表れる特徴があるので、目の周りにできるしわは目の周りを円形に取り囲む筋肉の繊維に
対して「垂直」ですから、簡単に表現するならば放射状に表れることになります。つまり
目尻のしわで言えば、真横や斜め上、斜め下、などへ向かう方向のしわができることに
なります。「カラスの足跡」とも表現される目尻のしわの形を想像してみていただくと
わかりやすいと思います。
目尻のしわのパターン
目尻のしわの大まかな形は「カラスの足跡」のような感じではあるのですが、細かく見ると
少しずつ個人差があることがわかります。例えばしわが出る部分で分けると
上まぶたから上頬の辺りまで広くしわが出るタイプ、上の方にだけ出るタイプ、
下の方にだけ出るタイプ、真横にだけ出るタイプ、などです。
また、同じようにしわが下に出るタイプの中でも、欧米人のように頬の広い範囲に出る人も
いれば比較的アジア人に多い、目元にだけ出る人もいます。
また、しわの深さにも個人差がありますし、そもそも笑った時にだけしわが出る人もいれば
笑っていなくてもしわが刻まれている人もいます。
目尻の注射の仕方
では、目尻にボツリヌストキシン注射をする場合にどのような「気をつける」ポイントが
あるのでしょうか。
①注射する薬液の種類
通常、ボツリヌストキシン注射はその量を「単位」と表すのですが、1単位当たりの強さ
(つまり、しわの取れやすさ)は各メーカーの商品によって異なります。
例えばA社のボツリヌストキシン注射の1単位で出せる効果と、B社のボツリヌストキシン
注射1単位で出せる効果には差があります。皆様がおそらくよく耳にされている
「ボトックス」も総称ではなく、あくまでもアラガン社のボツリヌストキシン注射の
商品名でしかないので、仮に以前にどこかのクリニックさんで「ボツリヌストキシン注射を
10単位注射したから今回も同じ10単位にしてもらおう。」と考えておられたとしても
どの会社のどの商品を10単位だったのかによって、話は大きく変わってきます。
極端な場合は、同じ単位数でも効き目の差が2倍くらい違ってしまうこともあります。
②注射する薬液の濃度
ボツリヌストキシン注射は、医療機関に納入される段階では「粉状」です。これを
注射を行う直前に生理食塩水に溶かして液体状にして皆様のお顔に注射しています。
この「溶かし方」もクリニックによって差があります。
仮に〇〇クリニックでは、目尻にA社のボツリヌストキシン10単位を注射している、
⬜︎⬜︎クリニックでは、目尻にA社のボツリヌストキシン10単位を注射している、
一見全く同じことをしているように思われるかもしれませんが、例えば〇〇クリニックでは
10単位を1ccの生理食塩水に溶かしていた、⬜︎⬜︎クリニックでは10単位を2ccの
生理食塩水に溶かしていた、という場合には同じ10単位を注射したとしても
やはり効果に差が出ます。
③注射をする深さ
一般的に、ボツリヌストキシン注射は「筋肉」の動きを弱める目的で打つものですから
いわゆる「筋肉注射」が普通です。ですが、顔の部位によって皮下脂肪が薄く筋肉が
比較的皮膚に近い浅い部分にある場合、逆に皮下脂肪が厚く筋肉が比較的皮膚から
遠い深い部分にある場合、また人によっても皮下脂肪が多い・少ない、なども差が
ありますし、そもそも筋肉自体の大きが大きかったり小さかったり、分厚かったり
薄めだったり、個人差があります。
ですから、一言で「筋肉注射」と言っても、どれ位の深さに注射をするかで、効果の出方に
差が生まれます。また最近では、あえて筋肉ではなくもっと浅い皮膚の中に注射をして
じわじわと拡散させる注射の仕方を選択することもありますから、注射をする深さの
選択もしわ取り効果に差を生む要因となります。
④薬液の分割の仕方
これまで述べてきた①薬液の種類、②薬液の濃度、③注射の深さ、これらが全て同じ
だったとして、では仮に10単位を10箇所に分けて1単位ずつ注射するのか、5箇所に
わけて2単位ずつ注射するのか、また同じように分割したものでも、全体的に満遍なく
等間隔で注射するのか、しわの多い部分に集中させて注射するのか、それによっても
しわ取り効果は異なります。
これだけ注射時に気をつけるポイントがある上、単純に注射の総量が多かったか
少なかったかでも効果に大きな差が出ますから、目尻のしわについても「自然」にも
「不自然」にも如何ようにもできる、と思っていただくとよいと思います。
また「自然」「不自然」という概念もかなり主観的なものですので、どなたも「自然が良い」と
思っておられるかもしれませんが、実際はかなり「不自然」が好みという方も
いらっしゃいますし、逆にごくわずかの変化を「不自然」と捉え嫌う方もいらっしゃいます。
目尻の注射の副作用
では、目尻の注射を行った際に考えられ得る副作用にはどんなものがあるのでしょうか。
ボツリヌストキシン注射は筋肉を弱める注射ですから、「弱めても支障のない筋肉」
「弱めると支障のある筋肉」を区別しなければなりません。
例えば目の周りには、目を取り囲むようにあり目を閉じたり笑ったりする時に使用する
「眼輪筋」の他に、目の球自体を上下左右に動かす筋肉や、まぶたの上げる筋肉、
口角を上げて笑顔を作る筋肉など、実は色々な筋肉が存在しています。
目尻の眼輪筋の一部が弱くなっても日常生活に支障はありませんが、目の球を動かせなく
なってしまったり、まぶたが持ち上がらなくなってしまったり、口角を上げて笑えなく
なってしまっては困りますよね。
このような、力が弱くなると支障をきたす筋肉には注射を行わないのが鉄則です。
また、そのような筋肉に直接注射を行っていなくても、薬液は四方八方に広がる性質が
ありますから、あくまでも眼輪筋にのみ注射を行っていても薬液の拡散により想定外に
効かせたくない別の筋肉に効果が出てしまう恐れもあります。
ですから「しわがあるどの部分にでもボツリヌストキシン注射ができる」わけではない
ということを知っておかなくてはいけません。勿論、どの程度薬液が広がるかを
予測した上で注射位置は決定されます。
実際の症例
<50代女性>
目尻のしわが気になる。最近では笑っていなくても少ししわが刻まれているのが悩み。
とはいえ注射は、笑顔が不自然にならない程度にしておきたい。
(注射前 笑っていない状態)

(注射後 笑っていない状態)

刻まれたしわは未だ深くはありませんが、注射後改善しているのがわかります。
では、笑った時の変化はどれくらいあったのでしょうか。
(注射前 笑った状態)

広範囲に笑いじわが見られます。
(注射後 笑った状態)

こちらは、上から下まで全体的にしわが出る方の平均量の1/3くらいの量を
注射しました。特に細く分割はせず、平均的な部位に注入しましたが1/3量でも
効果が出ているのがわかります。但し、一番深いしわが少し残っています。
(注射後 笑った状態)

因みにこちらは、別の機会に平均量の1/2くらいの量を注射したものです。
1/3量の時と比較すると、一番深いしわがよく取れているのがわかります。
この症例からもわかるように、ボツリヌストキシン注射の投与量をわずかに増減する
だけでもこれくらいの差が出ますし、自然に仕上げることが可能です。
「不自然な目尻にならないために知っておきたいこと」を挙げましたが、これは決して
ボツリヌストキシン注射の「量」「濃度」「分割の仕方」などを患者様方各々が把握して
おかなければいけない、などということではありません。
皆様がそれらを正確に記憶することは大変だと思いますし、誤解をしたまま記憶して
しまうと、むしろ自然な仕上がりから遠ざかってしまいます。
大切なのは、注射の仕方によって自然にも不自然にもなり得るをいうことを知って
いただき、信頼できる主治医を見つけたらなるべく、あちこちのクリニックを
渡り歩くのではなく、同じ主治医にご自身の好みの注射の仕方を見つけてもらい
常に比較検討してもらうのが一番だということです。
ボツリヌストキシン注射を継続していると、刻まれていたしわが浅くなってくることが
あります。逆に、しばらく放置していると加齢に伴いしわが深くなることもあります。
その時点でのしわの状態に合わせて、またご自身の「好み」に合わせて
是非「自然で美しい目尻」を持続していただきたいと思います。
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富山県富山市総曲輪3-9-3
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執筆:

総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医
くまの分類
目の下のくまは、顔全体の印象を大きく左右するお悩みのひとつです。
「疲れて見える」「老けて見える」といった印象の原因になりやすく、年齢を問わずご相談が増えています。一言で“くま”といっても、その原因はさまざまであり、正しく分類することが適切な治療選択につながります。

一般的に目の下のくまは、①青くま、②茶くま、③影くま(黒くま)、の3つに分類されます。
青くまは、皮膚が薄いことや血行不良により、下眼瞼の眼輪筋が透けて見えることで青紫に見えるタイプです。
茶くまは、摩擦や慢性炎症などによる色素沈着が原因で、皮膚そのものが茶色くなっている状態です。
そして、近年特にご相談が多いのが「影くま(黒くま)」です。影くまは、色の問題ではなく“構造”の問題です。目の下の凹凸によって影が生じ、黒っぽく見えている状態を指します。

主な原因は、眼窩脂肪(目の下の脂肪)の前方突出と、その下にできる陥凹です。加齢に伴い、皮膚や支持組織がゆるむことで脂肪が前に押し出され、同時に中顔面のボリュームロスや眼窩縁の骨萎縮が進行します。その結果、突出部と陥凹部の高低差が生じ、光が当たったときに影が強調されます。これが影くまの正体です。
影くまはさらに、眼窩脂肪の突出(目袋)が主体のタイプ、陥凹が主体のタイプ、そしてその混合型に分けられます。実際の診療では混合型が最も多く、単純に脂肪だけ、あるいは凹みだけの問題ではないことがほとんどです。
また年齢とともに皮膚のたるみも合わさることが多いです。

治療の基本は「凹凸のバランスを整えること」です。
軽度の場合はヒアルロン酸注入により陥凹をなだらかにし、影を目立ちにくくする方法が有効です。ただし、注入位置や層の選択を誤ると不自然な膨らみやチンダル現象を起こすことがあるため、解剖学的理解が重要です。
眼窩脂肪の突出(目袋)が強い場合には、経結膜脱脂術や脂肪再配置術(いわゆるハムラ法)が選択肢となります。従来は「目袋の脂肪を取る」ことが中心でしたが、近年は単純に除去するのではなく、凹んでいる部分へ再配置し、滑らかなカーブを形成する考え方が主流となっています。過度な脱脂はかえって老けた印象を強めることがあるため、慎重な評価が必要です。

目の下のくまは一見似ていても、原因は単一ではありません。複数の要素が重なっていることも多く、正確な診断が何より重要です。適切な評価のもと、構造・色調・皮膚質のバランスを総合的に考えた治療を行うことで、自然で若々しい目元へと導くことが可能です。
気になる症状がある場合は、まずは専門的な診察を受け、ご自身のくまのタイプを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
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総曲輪ビューティクリニック
医師 木下 史也 KINOSHITA, Fumiya
- 石川県出身
- 富山大学医学部卒業
- 金沢医科大学形成外科 入局
- 金沢医科大学形成外科 助教
- 令和5年 市立砺波総合病院 医長
- 令和6年 総曲輪ビューティクリニック手術担当医
- 形成外科専門医
- 日本形成外科学会、日本頭蓋顔面外科学会所属