COLUMN コラム
ボトックスで「あご」形成
ボトックスで「あご」形成
数年前から流行りのコントゥアリングメイク、つまり「立体メイク」のことですが以前から無意識に「立体メイク」をしていた、という方もいらっしゃるでしょうが、10年くらい前までは、まだまだ誰もが「立体メイク」をマスターしている、という訳ではありませんでしたよね。
それが、今ではわかり易い立体メイクの方法がたくさん発信され、つまりどこに光を集めて高く見せてどこに影を作ってくぼんで見せるのか、という事を理論的に理解していなくとも「ここにハイライトを塗って下さい」「ここにシェーディングを入れて下さい」というマニュアルに沿ってメイクを行えば、誰でもそこそこ立体的なお顔に見せる事が可能になりました。
ある意味、美容外科手術を受けなくても、鼻を高く見せる事ができたり、彫りの深い欧米人風に見せたりと、メイクの力でいわゆる「整形メイク」が可能になった訳です。いかに皆様が、メイクは単にしみや吹き出物、毛穴の開きなどの皮膚表面の「粗(あら)」を目立たなくさせるだけのものでは無い事に気づき、顔を立体的に見せる事に重点を置くようになったのかがわかります。
ところで、ハイライトを入れる場所、つまりは光を集めて高く見せたい部分、例えば鼻すじであったり、眉毛下であったり、頬であったり、顎先であったり・・・ですが、高く見せる🟰ボリュームを持たせるためには、シンプルに何かボリュームを出す事のできるものを足す、と考えるのが普通です。積み木を積み上げるようなイメージでしょうか。
例えば、骨格そのものがボリューム不足なのであれば骨を移動させたり、脂肪が足りないのであれば、自分自身の脂肪組織を移植したり、そこまで大掛かりな施術に抵抗があるのであれば、ヒアルロン酸注入を行ったりする事でボリュームアップをはかる事は可能です。
ですが、もっと気軽に受けていただける施術がある事をご存知でしょうか。それが「ボトックス注射」です。
おそらく皆様は「ボトックス」というとまずは額や眉間などの「線状のしわを取る」というイメージを持たれると思います。実際、額や眉間など顔の上の方の部分(上顔面)のボトックス治療を受ける方は多くいらっしゃいます。ですがここでおすすめしたいのは、顔の下の方(下顔面)のボトックスです。
具体的には「あご」のボトックスです。「あごボトックス」と言うと「えらボトックスの事ですか」と誤解される事もあるのですが「えら」ではなくあくまでも「あご先」です。言い換えれば「おとがい」と言う事も出来ます。
あご先(おとがい)の筋肉は、額の筋肉のように平たく骨を覆うような形の筋肉ではなくもう少し立体的なものなので、収縮した時に額や眉間のような線状のシワではなく、ボコボコとした凹凸のある「梅干しジワ」を作ります。このあご先の筋肉に無意識に力を入れてしまう癖のある方の場合、女性ですとこの凸凹にファンデーションが溜まってしまったり、横顔を見ると、顎が少し後退していわゆる「Eライン」から遠ざかるようなデコボコとしたスッキリしない顎のラインになってしまいます。
Eラインを整える為には「ヒアルロン酸注入」等により高さや長さを出す、という考え方が一般的かもしれませんが、いくらヒアルロン酸でボリュームを出したとしても、この部分の筋肉の収縮が強く起こっている限り、顎がデコボコと後退した印象はなかなか拭えません。
そこで、あご先(おとがい)にボトックス注射を行うと、ヒアルロン酸ほどに大きなボリュームが出る訳ではありませんが、自然に凸凹を解消し横顔のラインも整える事が出来ます。
ヒアルロン酸注入と違い、麻酔の必要も無く、2〜3分という短時間で施術が完了するので、大がかりな施術をためらっている方には、比較的受けていただき易い施術ではないでしょうか。
「ボトックス」というと、額や眉間を中心とした上顔面のみに着目していた方にこそ、あご先などの下顔面のボトックスを是非受けていただきたいなと思います。
あご(おとがい)ボトックス注射前
あご(おとがい)ボトックス注射後
★富山でアラガンボトックス治療を受けるなら★
総曲輪ビューティクリニック
富山県富山市総曲輪3-9-3
お問い合わせ、ご予約はお電話で
076-471-0734(受付時間:9:00〜17:00 日・祝のぞく)
執筆:
総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医