総曲輪ビューティークリニック - SOGAWA BEAUTY CLINIC

COLUMN

わきが・多汗症治療について
「わき汗ボトックス」

わきが、多汗症の治療にはさまざまな方法がありますが、しっかりと効果を実感できるよう自分に合った治療を治療を選ぶことが大切です。

今回はわき汗のいろいろな治療とわき汗ボトックスについて解説します。

 

わきが、多汗症とは?

「わきが」は汗からツンとするような強いにおいがする状態で、医学的には「腋臭症」とよばれます。においのする汗は「アポクリン腺」という特種な汗腺から分泌されます。通常のにおいの少ない汗は「エクリン腺」から分泌されますが、「エクリン腺」は体のどこにでもあるのにたいして「アポクリン腺」はわきの下や陰部などにしかありません。この「アポクリン腺」からでる汗の成分が酸化することで強いにおいを発するようになります。

 

「わきが」の治療を専門とする形成外科医の間ではよく知られていることですが、実はわき汗のにおいを気にしている人の多くは「わきが」ではありません。ふつうの汗が蒸れたにおいを気にされていることがほとんどなのです。ほんとうの「わきが」かどうか自分でチェックするポイントは、耳垢が湿っているか、下着やTシャツの脇の部分が黄ばみやすいかどうかがひとつの目安になります。また、家族や親しい人にツンとするような強いにおいがするか確認してみるのもよい方法です。

 

「多汗症」はわき汗が通常より多く分泌される状態で、「原発性腋窩多汗症」ともよばれる「局所多汗症」の一種です。「局所多汗症」というのはわきの下だけ、手のひらだけ、足の裏だけなど部分的に汗が多いものを指し、全身の汗が多い「全身性多汗症」と区別されています。「わきが」ほどにおいが強くはありませんが、汗で湿った状態が続くとにおいのもとになることも。暑いときや緊張すると汗の量が多くなりますが、日常生活にきたすようであれば治療を受けることを考えられてもよいでしょう。

 

 

わきが、多汗症への対処法

自分でできる対処法からクリニックで受ける治療まで順に説明します。

①デオドラント剤の使用

最も簡単な方法です。市販されている制汗剤を使用することでわき汗をコントロールします。デオドラント剤でおさえられる汗の量やにおいであればそれ以上の専門的な治療は必要ありません。

 

②除毛・脱毛

汗がわき毛につくことで雑菌が繁殖してにおいのもとになっている場合は、除毛や脱毛によって軽減されることもあります。医療レーザー脱毛のように毛がなくなるだけでなく毛穴がひきしまるような施術では角質などがたまりづらくなりにおいが気にならなくなることも。ただし汗腺に作用するわけではないため汗の量やわきがは改善されません。

 

③塗り薬

保険適用となっている抗コリン剤(エクロックゲル、ラピフォートワイプ)、保険適用外の塩化アルミニウム外用薬(各種)があります。抗コリン剤では副作用を避けるために手や顔、目などにつかないよう注意する必要があり注意が必要です。通常クリニックでは使いやすい塩化アルミニウム外用薬からスタートします。

 

④飲み薬

副交感神経に作用する抗コリン剤の内服薬(プロバンサイン)があります。効果にばらつきがあったり、口が乾くなどの副作用があるため、ほかの方法が適用できない場合などに処方される保険適用のお薬です。

 

⑤注射

ボツリヌストキシン(ボトックス)を使用した注射治療です。塩化アルミニウム外用薬で効果がなかった場合に次のステップとしてすすめられることの多い治療です。わきの下にボツリヌストキシンを注射することでエクリン腺に作用して注射後1週間ほどで汗の量が減り、3〜6か月程度持続します。アポクリン腺には作用しないためわきがへの効果はありませんが、汗の量がへることでにおいが軽くなることがあります。施設や症状によって保険適用になる場合と自由診療になる場合があります。

 

⑥マイクロ波

マイクロ波で汗腺を破壊することで多汗症、わきがを切らずに改善させることができる治療法です。「ミラドライ」という医療機器が日本でも厚生労働省に承認されています。切らないため生活に支障がなくダウンタイムも痛みや腫れ程度と軽くすみますが、施術自体の痛みが強いため通常は局部麻酔をして施術がおこなわれます。

 

⑦手術

わきの下を切開してアポクリン腺を切除するわきがの治療です。エクリン腺は切除できないため多汗症には効果がありません。毛根も切除されるためわき毛が減ることがありますが完全に脱毛されるわけではありません。通常は術後にわきの下の圧迫などが必要となり、ダウンタイムは1〜2週間程度です。

このほかに交感神経を切断する手術法などもありますが、代償性発汗といわれる他の部分の汗が多くなる副作用があります。

 

 

 

多汗症のボトックス注射について

わき汗の注射治療はデオドラント剤や塩化アルミニウムなどの外用治療で効果がなかった場合に最もおすすめできる治療法です。

注射する薬剤はエクリン腺に作用して汗をへらす「ボツリヌストキシン」という天然のタンパク質です。もともとはボツリヌス菌という細菌が作り出す毒素ですが、これを精製して適量を注射することで適切な効果を発揮します。

 

わきの下の汗がでる範囲に1〜2㎝間隔で少量ずつ注射することでわきの下全体の汗を減らします。片側10〜15箇所程度注射するため痛みが心配という方にはクリーム麻酔で痛みを最小限にすることも可能です。

ボトックスの量は通常片側50単位、両側100単位です。

まれに内出血がでることがありますが、それ以外のダウンタイムはほぼなく施術後も普段通りの生活ができます。

 

わき汗ボトックスのデメリット

6か月程度で効果が薄れてくることが最大のデメリットです。うっすら汗ばむ季節から秋までなら5月前後の施術をおすすめしています。また、年間を通しての効果を期待されるなら半年ごとに年2回の施術をおすすめしています。

 

 

 

「わき汗ボトックス 」の流れ

1.診察

形成外科専門医が症状やにおいなどについて診察します。

 

2.治療

診断をもとに治療を行います。総曲輪ビューティクリニックでは厚生労働省承認薬である《アラガンボトックスビスタ》のみを使用しています。

 

3.アフターケア

ボトックス後のアフターケアや注意事項についてご説明いたします。軽度の内出血がみられることがあります。

 

4.治療後の検診

2週間後のチェックで効果を確認します。

 

 

 

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よくある質問

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監修:

総曲輪ビューティクリニック 院長

佐藤 典子

形成外科専門医