COLUMN コラム
ボトックスでまぶたのリフトアップ
ボトックス治療の最近のトレンドにまぶたの《リフトアップ》治療があります。
ボトックスは筋肉の動きを弱める注射なので、まぶたを下げる動きをする《表情筋》に注射することで、リフトアップ効果を引き出すことが可能です。
今回はまぶたのリフトアップ治療について説明します。
まぶたが下がる2つの理由
まぶたがだんだん下がってくる原因は《まぶたのたるみ》です。たるみによりまぶたが下がる原因になっているのは《皮膚のたるみ》とまぶたを上げる組織《挙筋腱膜のたるみ》の2つです。どちらのタイプも進行してしまうと手術治療が必要になりますが、軽症であればボトックスによるリフトアップ治療が効果的です。
皮膚のたるみタイプ
皮膚のたるみは40代頃からすこしずつ進行し、ふたえの幅が狭くなってくる、二重が一重になる、まつげに皮膚が当たるようになる、といった変化がみられます。さらにたるみが進行すると目尻側から皮膚が垂れ下がって目が小さく見えるようになってきます。皮膚をつまんで持ち上げると目はぱっちり開いていて、重い感じが楽になるのが《皮膚のたるみ》タイプの特徴です。
挙筋腱膜のたるみタイプ
一方、まぶたを開く《上眼瞼挙筋》の力をつたえる《挙筋腱膜のたるみ》タイプでは、まぶたそのものが下がって《眼瞼下垂》といわれる状態になります。初期症状としてはまぶたのくぼみ、二重のラインが増えたり位置が変わったりする(上の方に移動する)などがあります。進行すると黒目の上の方がかくれるようになり、さらに黒目の中心にある《瞳孔》がかくれるようになるとものがみえづらいなどの症状もでてきます。このタイプでは、皮膚のたるみを伴うこともありますが、皮膚をつまんで上げても重い感じがとれないのがこのタイプの特徴です。
まぶたを下げる表情筋
まぶたを上げる《上眼瞼挙筋》と反対の動きをするのがまぶたを閉じる《眼輪筋》です。めのまわりにある円盤状の筋肉(下図の紫部分)で、収縮すると丸い輪っかが縮まって目が閉じるというしくみです。この輪っかの一部に筋肉の動きを弱めるボトックスを注射することで、まぶたがすこしリフトアップされ開けやすくなるのです。
症例1
皮膚のたるみ、挙筋腱膜のたるみそれぞれが軽度の症例です。
上:before、下:after
治療後は眉尻が少しあがって、たるみもすこし改善しているため目尻側の二重のラインがすこし浅くなっています。見た目の変化は少しですが、体感的に『軽くなった』という感じがあります。
症例2
皮膚のたるみ、挙筋腱膜のたるみそれぞれが軽度〜中等度の症例です。
上:before、下:after
治療後の写真では眉山がすこしあがって、たるみが改善しているためふたえの幅がすこし広くなっています。眉山のところをかるく指で持ち上げたときのような感覚で、まぶたが重い感じも軽減されます。
手術のように目立った大きな変化はありません。そのかわりに変化が自然で治療のあとの腫れなどもないため、他の人に気付かれずにできる切らないまぶたのリフトアップ治療です。まぶたのたるみが軽症〜中等症の方に適している治療です。
ボトックスによる《まぶたリフト 》の流れ
1.診察
まぶたの状態を診察し、ボトックスによる《まぶたリフト》が有効かを診断します。治療の具体的な方法や注意事項について確認します。
2.治療
診断をもとに治療を行います。痛みが心配な場合には麻酔クリームを使うことで痛みを最小限にすることができます。
3.アフターケア
ボトックス後のアフターケアや注意事項についてご説明いたします。軽度の内出血がみられることがありますが、メイクでかくせる程度です。
4.治療後の検診
2週間後の無料チェックで効果や不都合がないかを確認します。効果が足りない場合には追加治療も可能です。効果の持続は3〜4か月です。
価格について
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総曲輪ビューティクリニック
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監修:
総曲輪ビューティクリニック 院長
佐藤 典子
形成外科専門医